過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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599:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/08/13(月) 01:04:04.79 ID:auHrhOoAO


 首だけをマミの方へ向けた姿勢のままで、起き上がれない。 さて、何から切り出せばよいか。

 奇を衒わず、無難な一言を選ぶことにした。

「明日の準備、もう済ませてたんじゃなかったかしら?」

「うん、ちょっと」

 素早い切り返しと共に、一瞬だけ、マミの表情から明るさが目減りした。 地雷を踏んだかもしれない。

 無意識に上半身を起こす。 頭の中は全くの白紙状態であるにも係わらず。

「あの……、何か買い物とか必要? なんだったら私が行くけど」

 自分でも驚くようなことを口にしてしまった。 マミもきょとんとした顔つきで私を見てくる。

「今日のほむらさん、ちょっぴり変ね」

「ええ、自分でもそう思う。 実に変だわ、本当に変」

「ふふ、まさしく変ね」

 再度、素早く返してきて、ふふ、とまた短く笑い、マミは旅行鞄とキャリーバッグの中身を丁寧に取り出し始めた。

 行為の意図が、私にはいまいち掴めない。 わざわざリビングでしなくてもいいことであるのは間違いない。 

 しかし、何を言っても、どう言っても、的外れになってしまいそうな気がして、しばらく黙って様子を窺うことにした。

 ぶつぶつと呟きながら、取り出した衣類やら何やらを一つ一つ確認して、鞄の中へと確実に納めていくマミ。

 その所作は落ち着いていて、的確で。 見ているだけで、何故かほっとするような感動を憶える。

 私から見つめられていることに対する、彼女の反応は感じられない。 というか、目の前の荷物に夢中だ。   

『私と、旅行の準備と、どっちが大事なの?』
 
 頬が熱くなるような構文を、ふと頭の中に思い浮かべてしまうも、恥ずかしすぎて、口には出せない。


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