過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/08(火) 01:40:47.55 ID:X/EtjjWKo

 なんとか身を起こした彼女が見たものは、自分の身に迫る漆黒のリボンだった。
 速い。速すぎる。これでは回避は間に合わない。
 痺れる左手に鞭打つと、彼女はリボンを盾で受け止めた。
 受け止めてから、それが誤りであったことに気がついた。

ほむら「リボンが盾に絡まった!?」

ほむら「まさか、狙いは私じゃなくて……盾の方だったと?」

 盾を縛り付けるリボンを取り払おうとする。
 しかしそれよりも早く、マミの姿をした使い魔が彼女の手前まで迫っていた。

ほむら(武器が取り出せない以上、素手でやるしかないわけね)

 前言撤回。巴マミ顔負けの戦術眼だ。
 盾への魔力供給をカット。ソウルジェムを輝かせる。
 次に右足に魔力を注ぎ込み、巴マミの首筋目掛けて右の足刀を繰り出す――!

ほむら「え……?」

 渾身の力を込めて放った一撃は、しかし使い魔に当たることはなかった。
 鮮やかな身のこなしで蹴りをかわした使い魔が、右足をそっと撫でた。
 たったそれだけの動作で、右足はリボンでギチギチに縛り上げられ、自由を封じられてしまう。
 黒いマミが、不気味な笑みを浮かべて彼女に近寄ってくる。

ほむら「ひっ!?」

マミ『あらあら暁美さん、先輩に向かって「ひっ!?」はないでしょう』

マミ『そんないけない後輩は、こーやっておしおきしちゃうわよ?』

 恐怖からだろうか、そんな幻聴まで聞こえてきた。
 使い魔が両手を振る。右手と左手が縛られる。
 さらに両手を振る。今度は左足と右足が縛られた。



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