過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/26(月) 22:35:24.88 ID:2kYXaSMso

まどか「え……?」

QB「僕の目的は宇宙のためにエネルギーを回収すること。その近道が君と契約を取り結ぶことでね」

QB「だけど君の周りには魔術師がいる。彼らの妨害を受けて無意味に個体を減らすわけにもいかないだろう?
   それゆえに近づくことが出来ない。だから僕は君と二人きりになれる場所を捜し求め、“君”を待っていたのさ」

まどか「そん、な」

QB「今の君なら、一人でこの部屋を訪れる確率が高い。契約だって出来るかもしれない」

QB「僕がこの場所にいた理由はそれだけだよ」

 信じたくない。
 キュゥべぇは心のどこかでマミさんがいなくなったことを悲しんでいるんだって、そう思いたかった。

QB「マミの死を悲しみ、彼女の名残を追い求めてただ理由も無く時間を潰していたと思ったのかい?」

QB「そんなこと、あるわけないじゃないか」

 しかしわたしの懐いた甘い希望を打ち砕くように、キュゥべぇはにべもなく否定する。

まどか「……あなたは、マミさんが魔女になって、死んじゃったのに。ちっとも悲しくなんてなかったの?」

 まるで教え子から頓珍漢な質問を受けた先生のように、彼は首を傾げて見せた。

QB「彼女のおかげで膨大なエネルギーが回収出来たんだよ?」

QB「もし僕に感情があったら、喜びの余り涙を流しているところだろうね」

 顔色一つ変えずに言い切る彼を見て、わたしは背筋が凍りついてしまったような錯覚を覚えた。
 未知。不明。異質。そんな漢字二文字の言葉が、語彙の少ないわたしの脳裏を過ぎる。
 これまでに遭遇したことのない、まったく理解出来ない存在。
 あの怖い魔女ですら、彼という存在の前では霞んで見える気がした。

 これがキュゥべぇ。
 これがインキュベーター。
 人の持つ常識や知識、そういったものがまるで通用しない存在。



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