過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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430:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/29(火) 02:34:51.45 ID:4wKwex/4o

詢子「つってもあれだ、そんな格好の良い理由だけで信じたわけじゃないんだけどな」

まどか「……え?」

詢子「見ちまったからな。さやかちゃんが、奇跡を成し遂げる瞬間をさ」

 不思議なことに周りにいたやつらはうろ覚えらしいけどな、と続ける母の姿を見ながら。
 まどかは心のどこかで安堵し、同時に友人の行方に思いを馳せて胸を痛めた。

 いずれにせよ、相手は信じてくれた。
 だったらあとはここを通してもらうだけだ、とまどかは意気込み、自分の母に向かって笑いかけた。

まどか「それじゃあそこ、どいてくれるよね?」

詢子「それはできない」

 母の返答は期待したものとは違っていた。
 裏切られた。そんな、暗くて冷たい気持ちが心の中に生まれる。

まどか「どう、して……?」

詢子「……」

まどか「みんなが必死で頑張ってるのに、死んじゃうかもしれないのに、どうして?」

 訴えかけるように尋ねるまどかに、詢子はただ首を横に振るばかりだ。

まどか「わたし、間違ってるの? おかしいの? ねぇ、どうして!?」

 ほとんど叫ぶようなまどかの問いかけを受けても詢子の態度は変わらなかった。
 代わりに笑みを浮かべて、悲しみの色を宿しながら口を開く。

詢子「……正しいよ。アンタは、アタシの娘とは思えないくらい正しい。すごい立派だ」

詢子「自慢の娘だし、応援してやりたいと思う。できることならアタシだってアンタのことを手伝ってやりたい」

まどか「……じゃあ」

 それでも、詢子は首を横に振った。

詢子「アタシはここをどけない」



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