過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/11/29(火) 02:37:21.26 ID:4wKwex/4o
詢子「分かるんだよ、さやかちゃんが魔法ってのを使ったとき、分かっちまったんだよ!」
詢子「ああいうのを使えるってことは、それ相応の代価が付き物だって! 危ないんだって!」
詢子「娘の気持ちは尊重してやりたい、成長したことを嬉しく思いたい、笑顔で応援してやりたい!」
ぐっと息を吸い込み、詢子は吐き捨てるように言った。
詢子「だけど、それでも私は、お前に生きて欲しいんだ……危ない橋をわたって欲しくねぇんだ」
自分の、娘なんだから。
赤みを帯びた母の顔を見ながら、それでもまどかは首を横に振った。
彼女には、自らの母の意見がひどく身勝手なものに思えたのだ。
まどか「そんなの絶対おかしいよ! 時には間違えって、大事なのは諦めないことだって、そう言ったのはママでしょ!?」
詢子「ああ、そうだな」
まどか「だったら!」
ふっと笑みを浮かべる詢子の表情に、まどかは確信めいた物を抱いた。
ああ、たぶん――
詢子「お前もいつか分かる時が来る。ああそうさ、アタシと同じ母親になったら、いやでも分かるさ」
――母の気持ちは、揺るがない。決心は曲がらない。
そして自分は、母の考えを改めさせることが出来ない。
どうにもならない深い溝。何が起きても交わらない平行線。
自分と母の間には、超えることの出来ない意識の壁がある。
まどか「……う、ううぅ……っくぅ!」
悔しくて、悔しくて、悔しくて。
目からぼろぼろと溢れ出していく液体を止めることもできず。
口から漏れる嗚咽を抑えることもできない。
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