過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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456:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/12/04(日) 02:01:37.17 ID:ng8U45Dwo

――時間はほんの少しだけ巻き戻る。
 まどかが母親と戦っていた頃。
 暁美ほむらもまた、同じように強敵と戦っていた。

 ただしまどかと違って物理的に、武力的に、である。

ほむら「くぅ……!」

 絶え間なく繰り出される斬撃の隙間を縫うように身を捩じらせる。
 しかし自身の一手二手先を行くキリカにしてみれば、その程度の抵抗は意味を持たないのであろう。
 わずかな隙を突かれたほむらは、鳩尾に膝蹴りをもらって地面を転げまわった。

キリカ「鈍い、脆い、細い、それに狡い……つまらないね。つまらない」

 ひどく身勝手なキリカの呪詛に舌打ちする。
 砂利に混じって口の中に飛び込んだ髪の切れ端を吐き捨てると、呻き声を上げながら織莉子を睨みつけた。

ほむら「……解せないわ」

織莉子「死者に理解されなくたって、私は構わないわ」

 それだけ言うと、織莉子は帽子を目深に被り直した。
 話し合うつもりはない、ということだろう。
 もとより覚悟していたとはいえ、自分と二人との間に広がる壁を再認識して思わず愕然とする。

 ソウルジェムはすでに三割が濁っていた。
 このまま防戦一方では身体の治癒に魔力を費やし追い込まれるだけだ。
 無駄を承知でほむらは織莉子に話しかける。

ほむら「なぜ私を狙うの? あなたの狙いはまどかの魔女化を防ぐことのはずよ」

 回答の代わりに繰り出されたキリカの鋭い肘鉄が腹部を抉った。

キリカ「織莉子は愚者と喋るつもりはないんだってさ。さぁさ壊れた壊れた!」

 子供のように陽気な声とは裏腹に、彼女の攻撃はあらゆる魔女のそれよりも鋭く執拗だった。



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