過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/17(土) 02:27:55.22 ID:Wi8XFkb1o

 もしかすると、この神父も同じようなものを抱えていたのかもしれない。
 例の“白い修道女”のためという名目で彼女の敵に回り、自分が傷付かないようにしていたように。

ステイル「……なんだい、さっきからじろじろと」

まどか「聞こえてないみたいだね」

 それに気付かず――あるいは気付いた上で――ただ流されるがままに戦って敗れた彼は、なるほど。
 あまりにも自分に似すぎていると彼女は再確認し、苦笑を浮かべた。

ステイル「勝手に苦笑いをしないでもらえるかな?」 ヒクヒク

杏子「こいつゼッテー内心でバカにしてんな」 ケラケラ

 失敗例と呼んでしまうのはあんまりだが、近くに打ってつけの見本があるのだ。活用しない手はないだろう。
 隠し通すのはやめよう。伝えよう。まどか達に、自分が抱える全てを。そして謝ろう。
 彼女に何を言われようと、自分はもう決めたのだ。それが原因で嫌われようと、彼女のためならば本望だ。
 迷いを振り切った彼女はゆっくりと表情を和らげ、笑顔を作ってかぶりを振った。

まどか「わっ、すっごい笑顔になったよ!」

杏子「じろじろ見て、苦笑して、笑顔になって……コイツの頭ん中どうなってんだよ?」

 あれほど悩んでいた問題が、この神父の顔を見ただけでこうもあっさりと解決してしまった。
 気に食わないと言えば気に食わないので、鼻を鳴らして肩をすくめる。

ステイル「僕を見て鼻で笑ってやれやれとでも言いたげな素振りをしただと……!?」 ズーン

杏子「お、おいこいつマジでヘコんでるじゃねぇか!」

ほむら「さぁ、教室へ急ぎましょう。このままだと遅刻よ」

杏子「なんのフォローもなしに登校再開!?」

ステイル「どうせ僕なんか……」 ズズーン

まどか「なんだか良く分からないけど、今日も見滝原は幸せです」

杏子「無理やり締めるなよ!?」



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