過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/09/17(土) 02:28:59.60 ID:Wi8XFkb1o
――そんなわけで放課後。
習い事とリハビリで帰った仁美と恭介を除いた一行は、見滝原市にある大きなデパートにやって来た。
そこはかつてステイル達が訪れ、初めて魔女とその使い魔と遭遇した場所でもある。
魔女が退治されたことで人が寄り付きやすくなったのか、以前にもまして人でごったがえしていた。
まどか「なんだかここに来たのがずっと前みたいに思えちゃうね」
さやか「実際は二週間ぶりくらいなんだけどねぇ、色々あったし、まぁ仕方ないよ」
そう言うさやかの横顔は、どこか寂しげに見えた。
心当たりがあるとすればマミの存在か。そんなことを考えながら、ステイルはそ知らぬ顔で周囲に目を配らせる。
ステイル(魔力の残滓は無し。魔女の気配が無いならここも安全かな)
さやか「改装工事終わりましたってさ。やっぱ前来たときよりも進んでるねぇ、感心感心」
まどか「ここでマミさんと会ったんだよね、わたしたち」
杏子「どーせアレだろ、パトロールの途中だろ?」
さやか「そうそう……って、なんであんたが知ってんのよ?」
杏子「魔女の探し方と狩り方、戦い方まで教えてもらったからそんくらいは分かるさ。いわば弟子ってやつ」
まどか「そっか、杏子ちゃんマミさんと仲良しだったんだね……」
杏子「つってもやさぐれたアタシが振ったんだけどさ。もうちょっと優しくしてあげときゃ良かったよなー」
会話を耳に入れながら、ステイルはほむらが俯きがちに歩いていることに気付いた。
時間を越えてこの世界まで渡り歩いてきた彼女が、元々マミとどのような間柄だったのかは知らない。
だがマミが魔女になった際の取り乱しようを振り返れば、杏子のように親密な関係だったであろうことは容易に推測できた。
そしてそんな彼女の最期を、これまで幾度となく目にしてきていることも、だ。
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