過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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610:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:16:32.64 ID:F5gd/ZYKo

 ――砲撃がワルプルギスの夜の胸元に突き刺さったのと、杏子が地面を蹴るように飛び出したのは同時だった。

 続く砲撃がワルプルギスの夜の体へ降り注ぐのを見ながら、杏子は熱くなる頭の内で目的を再確認する。

以下略



611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:17:27.79 ID:F5gd/ZYKo

杏子(天草式の身体強化術式がなけりゃこう上手く行かなかっただろうけどさ)

 風をかわし、避け、掻い潜り――

以下略



612:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:18:31.27 ID:F5gd/ZYKo

五和「お待たせしました! 行けます!」

 杏子の背後にいたのは、彼女に遅れて戦場に到着した天草式の面々だった。
 だから杏子は心中で、また次に繋げたと安堵する。安堵しながらも、しかし口を動かす。
以下略



613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:19:51.69 ID:F5gd/ZYKo

杏子「ッ……!」

 牛深が空いた方の手で親指をぐっと突き立てる。

以下略



614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:21:13.68 ID:F5gd/ZYKo

 それでも。

 ワルプルギスの夜の脇腹には、傷一つ生じなかった。

以下略



615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:22:05.62 ID:F5gd/ZYKo

 ――時間は前後する。

 カブン=コンパスの閃光術式が魔法の魔女に突き刺さったのを、
 魔術の魔女であるスマート=ヴェリーは、わずかに煤けた箒に跨った状態で見た。
以下略



616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:22:59.64 ID:F5gd/ZYKo

『私たち魔女はあまり良い歴史を持っていない。お前も魔女の扱われ方は知ってるだろう。
 嬰児を食って、煮詰めて、薬作って黒魔術の儀式で暴れたサイコ集団――とまぁ、散々な扱いだからな』

『実際そんなことやらかしたのはほんの一握りの魔女だけどねー』
以下略



617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:24:32.87 ID:F5gd/ZYKo

 そんな壷を見ながらスマートヴェリーは体を左へと傾ける。
 後続の魔女集団からわずかに離れ、ワルプルギスの夜の攻撃範囲外に出る。

スマートヴェリー(あんま使いたくなかったんだけどねー、まあ仕方ないかな)
以下略



618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:25:58.96 ID:F5gd/ZYKo

スマートヴェリー「でもまー、背に腹は変えられないよねんっと……」

 薬の半分ほどを口の中に含み、むりやり胃の中へと流し込む。

以下略



619:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:26:29.13 ID:F5gd/ZYKo

 などと思案していた時、ワルプルギスの夜を追い越して飛翔するスマートヴェリーはそれを見た。

 六〇メートルを誇る巨体の背後、宙を舞う砂塵に隠れて浮かび上がるコンクリートの塊。
 根元からぽっきりとへし折れた、長大なビルの残骸を。
以下略



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