過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:32:03.55 ID:ccjk56WPo

 亀裂の生じたソウルジェムを握り締めながら、さやかが飛び跳ねたのをほむらは見た。

「やった、やったあれ見た!? なんか光がぱーって、ワルプルギスの夜がどーんって!」

「ああ、まったく大した魔法少女だね、佐倉杏子は。流石の僕も尊敬の念を感じざるを得ないよ」

 などと言って、だらしなく地面に座り込むステイル。
 その隣でなおもはしゃぎ続けるさやかを見ながら、ほむらは言い知れぬ思いにそっと身を震わせた。

 実感が、沸かない。

 本当にあのワルプルギスの夜を倒せたのだろうか。
 今度こそ時間の迷路から抜け出せたのだろうか。
 気が遠のくなるほど時間を繰り返しても無理だったことが、達成されてしまったのだろうか。

 そう考えただけで自然と呼吸が荒くなり、胸が苦しくなってくる。

(……でも、これでまどかが傷付かないのなら)

 ほむらは一度俯くと、怪訝そうな視線を送るステイルに向かって手を振った。
 それからすぐ近くの瓦礫に腰を下ろし、気を落ち着けようと努力する。

 深呼吸し、魔力を全身に行き渡らせて身体のバランスを整える。
 だが意識すれば意識するほど身体のコントロールは出来ず。

「む……って、あっ、きゃっ!」

 挙句、左手の盾を誤作動で開いてその中身――いくつかの弾層や手榴弾、爆薬を取り落としてしまった。



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