過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/09/17(土) 02:29:54.20 ID:Wi8XFkb1o
ステイル(……場所を変えるか)
しかしステイルが提案するより早く、ほむらが早歩きで皆の前に回り込んだ。
その目に宿るのは確固たる意思の光。挫折と後悔を経験し、それらを乗り越えんとした者のみが持つ覚悟の証。
……彼女が決心したきっかけが自分にあるなど露にも思っていない彼は、
そんなほむらの様子に思わず目をぱちくりさせた。
さやか「ん、どうしたの?」
ほむら「あなたたちに、伝えたいことがあるの」
杏子「……伝えたいこと?」
ほむら「ええ。私の抱える、最後の秘密。私の正体と、目的」
ステイルは黙って目を細めると、訝しげにしているさやかと杏子を見比べた。
次に黙ったままでいるまどかを見やり、最後に凛とした表情を崩さないでいるほむらを見る。
本当に良いのか、と問いかけようとも考えたが、結局彼は口を開かなかった。
目の前に立つ彼女がちらりとこちらを見て、分かっていると言わんばかりに頷いたのを見たからだ。
まどか「ほむらちゃんの秘密、魔法少女じゃない私が聞いてもいいのかな?」
ほむら「私の秘密はね、魔法少女じゃないあなたにだからこそ聞いて欲しいの」
まどかとほむら、ただの少女と魔法少女。そんな二人の視線が交差する。
人祓いのルーンが刻まれたカードをこっそりと配置したステイルが黙って魔力を込めた。
辺りにいた人々が、不自然なほどに彼らがいる一角を避けるように移動していく。
それに気付いているのかいないのか、ほむらは人がいなくなったと同時に語り始めた。
ほむら「私はこの命を、巴マミ、そしてまどか。あなたに救われたの」
ほむら「……私が魔法少女になったのは、今から三日後。ワルプルギスの夜がこの街を吹き飛ばした後のことよ」
その言葉の意味を理解出来ない杏子が首をかしげ、真相に気付いたさやかが驚愕をあらわにする。
明確にリアクションを取った二人とは対照的に、まどかは黙って彼女の話を脳内で噛み砕き、吟味しているようだ。
ほむら「私は未来から来た。たった一つの願いを叶えるために、全てを振り払って時間を壁を越えたの」
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