過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/16(木) 01:40:36.27 ID:FJ6Ug0Ono

 自分が抱える『問題』についてもお見通しか。
 まぁ、無理もないだろう。ローラは卑屈そうに笑った。

ローラ「生憎と、私の代わりは既にいるわ。私よりも人に好かれていて、私よりも有能で、才に溢れた者が」

 白い修道服姿の少女を思い描いて、ローラは苦笑した。
 まったく、あれだけ“酷いこと”をしておきながら、結局自分は彼女に頼ってしまう。
 そんな自分を愚かに思う。

 キュゥべぇは、赤い瞳をこちらに向けたまま微動だにしなかった。

ローラ「納得したのなら、話を元に戻しても良いかしら」

QB「……君の言葉が事実だとすれば、契約を取り結んでエネルギーを回収するのは難しくなるかもしれないね」

 だけどそれだけだ、とキュウべぇは続けた。

QB「その気になれば君達の意思を無視して強制的に魔女へ至らしめる手法だってあるんだよ」

ローラ「それは嘘――というよりもハッタリね。手法はあっても実行はしないでしょう」

QB「なぜそう言い切れるんだい?」

ローラ「……だって、それが出来ないからあなたは今こうして私と話しているのでしょう?」

 簡単な話だ。
 人類は家畜から命を奪う時、家畜に対してあまり気を払ったりはしない。
 せめて楽に逝かせてあげよう、という気持ちはあってもそれだけだ。
 だが彼らインキュベーターは違う。それが出来ないから今こうしてせっせか地べたを歩いているのだ。

 彼らと少女。
 人類と家畜。

 この二つの組み合わせにある、決定的な差――それが知能だ。



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