過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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838:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/01(木) 02:16:51.72 ID:nPimD933o

 ――意識の覚醒を確認。個体の状態の点検を開始。チェック。全て正常。

 ――結界の外にいる個体とのネットワークの繋がり具合を調整。完了。異常無し。

 閉じていた瞳をゆっくりと開くと、インキュベーターは辺りに目を凝らした。
 視界に広がる情報を集積し、一つ一つを分析しながら結界の構造を把握しようとする。
 そこは白と黒が入り乱れる、長大な廊下だった。

 その廊下の中で、インキュベーターは先ほど自分が見た『光景』の真偽を推測する。

 考察はすぐに終わった。光景の内容が自分の推測するそれと一致している可能性は90%を超えている。

(間違いない、僕達が……僕が見たものは、『あれ』はやはり――)

 そこまで考えて、インキュベーター――キュゥべぇは、すぐ隣にしゃがみ込むまどかを見上げた。

「まどか?」

 返事は無い。
 しかし脈拍に異常は見られない。瞳孔も開いていないし体温も正常。
 ならば黙り込む理由は何か。

 その理由を考えて、キュゥべぇは首を傾げながら再度声をかけた。

「君も『あれ』を、見たのかい?」

 硬直していたまどかがぴくりと身じろぎした。
 ややって、静かに首を盾に振る。
 だが――見た?



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