過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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2012/03/01(木) 02:08:51.19 ID:nPimD933o
さやかが言葉を漏らすのと、ステイルが駆け出したのはほとんど同時だった。
普段のステイルからは思いも寄らない早さだ。
少女と――魔女とステイルの距離が見る見るうちに詰められていき、限りなくゼロに近づく。
ステイルが炎の剣を魔女目掛けて叩き込んだ。
以下略
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2012/03/01(木) 02:09:25.09 ID:nPimD933o
「槍を投げれば投げてないことになるし、幻惑魔法には引っかからない。
炎剣をぶつければ炎剣を生成してないことになって、殴りかかれば殴りかかってないことになる」
どんな威力の高い攻撃も、時間を巻き戻らせてしまえば攻撃足りえない。
以下略
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2012/03/01(木) 02:10:53.29 ID:nPimD933o
細い指も、手の甲も、手のひらも、手首も腕も肘も。
つま先も膝も足首もすねもふくらはぎも膝も太腿も股も。
腰も腹も背も胴も脇も胸も肩も首も顎も頬も耳も鼻も額も髪も。
以下略
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2012/03/01(木) 02:11:30.18 ID:nPimD933o
――希望と絶望のバランスは、差し引きゼロだ。
ほむらはまどかを救うために世界をやり直して希望に満ち溢れた未来を手に入れたが、
同時にそれ以上の絶望で埋め尽くされた最悪の未来を招き寄せてしまった。
以下略
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2012/03/01(木) 02:11:59.83 ID:nPimD933o
「ちょっ、待ってよ、こんな、ここまで来たのに……!」
あわてて手のひらにソウルジェムを取り出して思考を持ち直そうと努めるが、穢れは止まらない。
真っ青の宝石は見る見る内に染み出てきた穢れに埋め尽くされていく。
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2012/03/01(木) 02:12:51.40 ID:nPimD933o
増える直前、すぐそばで爆発が巻き起こった。
それは彼女の周囲を炎で取り囲み、瞬く間に酸素を燃焼させてさやかを酸欠状態に追い込む。
以下略
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2012/03/01(木) 02:13:17.22 ID:nPimD933o
「……やっぱ限界だよアンタ、大人しく結界から脱出する方法を考えよーぜ」
魂を貪るような怨嗟の声の中に、自分を心配してなお叱責する声が聞こえる。
その事実に心のどこかで安堵しながら、ステイルは膝に力を込めた。
以下略
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2012/03/01(木) 02:13:54.66 ID:nPimD933o
「……僕が殺めた人間の数は、両手の指じゃ足らないほどでね」
「その中には、何の罪も無い少女たちだって含まれている」
以下略
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2012/03/01(木) 02:14:53.40 ID:nPimD933o
つぎはぎの魔女のすぐ背後に、炎の巨人が生まれた。
それは雄叫びを上げながら燃える十字架を高々と振り上げる。
以下略
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2012/03/01(木) 02:15:55.01 ID:nPimD933o
「君達が、己の不幸を嘆いて全てを呪うと言うのなら」
以下略
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