過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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× ややって、静かに首を盾に振る。 ○ ややって、静かに首を縦に振る。
[saga]
2012/03/01(木) 02:18:05.13 ID:nPimD933o
「本当に見たのかい? あれは君達人間の時間換算で言えば、それこそ三〇〇〇年は――」
「見たよ。私、確かにこの目で見た。この肌で感じたよ」
ありえない。
人間の脳が保つことの出来る記憶の量には限りがある。
それでもなお、キュゥべぇと同じ物を見たというならば。
彼女の脳は、既に人智の及ばぬ物に変化しているとしか考えられない。
(……違う、そうじゃない。)
きわめて合理的な判断に抗うように、キュゥべぇは別の思考を走らせる。
もしもあれを、その魂に刻んだとするならば。
脳という肉体的な記憶の貯蔵庫ではなく魂そのものを通して見ることが出来たとすれば。
ありえる。
「……それで、君はあれだけの物を見た後で、どうするつもりなんだい?」
まどかは躊躇わなかった。
少なくともキュゥべぇの目にはそう映った。
彼女は立ち上がり、天を仰いだ。どこまでも透明なその瞳に、天まで続く白と黒の道を映し出しているのだろうか。
キュゥべぇはやれやれと首を振ると、起用に手足を操作してまどかの肩によじ登った。
そして耳元に顔を寄せ、囁くようなポーズを取る。
「どうやら彼女は上にいるようだね」
「キュゥべぇ……」
「善は急げ、だよ。さぁ、早く行こうまどか!」
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