過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 01:55:59.22 ID:HhynQx1uo

「ほむらちゃんは、私が契約したらきっと悲しむと思うの」

「だから諦めるのかい? 君には諦めきれるのかい?」

 なぜ契約しない事が諦める事に直結するのだろう、とまどかは不思議に思う。
 もっと視野を広げれば世界は見違えてくるはずなのに。
 どうして今のままで満足してしまうのだろう。

「諦めないよ」

 キュゥべぇの赤い瞳がわずかに揺れた。

「私はほむらちゃんを助けたい。でもほむらちゃんは私に契約してほしくない」

 キュゥべぇの白い体がわずかに傾いた

「だから私は、契約しないでほむらちゃんを助ける」

 まどかの言葉にキュゥべぇは静かに首を振って応えた。
 その動作は子供の駄々に呆れる親のそれに似ていて、まどかは知らず内に口元に微笑を浮かべた。
 親――子供を見守る存在と、インキュベーターとして魔法少女を見守る彼。

 ……私の抱いた感想は間違いじゃないかも、と心の中で呟く。

「君の言葉は論理的じゃない。いったいどうやって彼女を救うつもりだい?」

「私がほむらちゃんを説得する」

 赤い瞳に憐憫の色が差して見えたのは、はたしてまどかの気のせいだろうか。
 感情を持たぬはずの彼が無知な彼女を哀れんでいるように見えるのは――



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