過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/10/03(月) 02:21:44.27 ID:i7VUGE2Eo
さやかが指差したのはソウルジェムのフレーム、その右端の部分だった。
注意して目を凝らすが、ステイルには変化を見つけられなかった。
ステイル「そこがどうしというんだ? まさか赤の油性マジックで落書きされたとか言うんじゃないだろうな?」
さやか「触ってみなって」
ほれ、と突き出されたソウルジェムを慎重に手に取って、指を這わせてみる。
ちく、と何かが指に引っかかる感覚。ステイルはゆっくりと顔に近づけて、その辺りを凝視した。
よく見れば、微妙に傷が付いている。いや、むしろ欠けているのだ。
ステイル「これはどうしたんだ? まさか蹴っ飛ばしたとか……」
さやか「……ごめん、ちょっと魔法使うね」
ステイル「ふざけるな、グリーフシードには限りがあることを――!?」
言葉通り、さやかの体に光が現れる。それに呼応するようにソウルジェムも輝きを放った。
それだけならまだ良かった。だがそれだけでは終わらない。
ソウルジェムのフレーム部分が、ミシィッという音を立てて亀裂を生じさせたのだ。
¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨ ¨
ステイル「これ、は……!?」
さやかは苦悶の表情を浮かべたまま、ゆっくりと口を開いた。
さやか「気付いたのは一昨日。ほむらを追いかけるために身体強化の魔法を使ったとき」
さやか「あれから2,3回魔法を使って試したから、これで4,5回魔法を使ったことになるのかな」
ステイルの手からソウルジェムを取り上げると、さやかはソウルジェムのフレームを指でなぞった。
さやか「あんた達には感謝してる。あんた達がいなかったら、私はほむらの見た世界と同じように死んでただろうし」
さやか「だからお願い。あたしがどうなるのか、調べてくれない?」
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