過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2012/03/18(日) 02:03:15.65 ID:HhynQx1uo
「なんとも思わないのかい?」
「なんとも思わないのか、ねぇ。君のその腐ったイチゴのような目玉には僕がそんな冷血漢に見えるのか?」
「だから彼女の無謀を無視した。違うのかな?」
「なるほど、なるほど……」
笑みを浮かべるステイルの頬に、赤の色が灯される。
同時に地べたから伝わる冷たさを凌駕するような熱が頬に宿るのをステイルは感じた。
全身が赤く燃えているような錯覚と、今すぐにでも飛び掛りたくなるような衝動が体を蝕んでいく。
それは間違いなく、怒りから来るものだった。
もっとも今のステイルには怒りを行動に移すだけの体力が無い。
ゆえにむなしく地面を睨みつけて、眉間に深い皺を刻むだけに留まった。
「君は運が良い。僕に余力があったら君の体は灰も残さず塵になっていただろうからね」
「別に僕が……この身体が失われたって、僕達には何の支障もないけどね」
「ふん、どうだか」
果たして今の『彼』が『彼ら』と同じ存在足りえるのか。
その事実を問おうとして、やめた。
代わりに気になることをいくつか質問することにした。
「佐倉杏子はどうしている?」
「美樹さやかの体のそばでうずくまっているよ。彼女のソウルジェムももう限界に近いからね。
最初はまどかを回復してあげようと必死に治癒魔法を掛けていたけど、治る見込みが無くて絶望したのかな」
……魔女にならないだけマシなのかもしれない。
佐倉杏子のタフさを見直しながら、ステイルは自嘲気味な笑みを浮かべる。
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