過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2012/03/18(日) 02:11:42.92 ID:HhynQx1uo
始まりはどこかの病院だった。
その時彼女はまだ赤子だった。
成長していくにつれてその赤子は心臓の血管が生まれつき細い障害を持っていることが分かった。
それによって長時間の運動が出来ず、入院続きで勉強も苦手になる一方。
すぐに緊張してしまう性格のせいで人付き合いも良くない。
そのせいで友達と呼べるような人は、一人も出来なかった。
ある日、少女と呼べる年齢になった彼女は何度目か分からない転院を行い、手術を受けた。
もちろん結果はそれまでとなんら変わらない。
申し訳なさそうな顔をする医者と、次があるよと励ましてくれる両親の顔。
もはや見慣れるを通り越して見飽きてしまうほどに繰り返された、お決まりの光景だった。
両親は入院費用や手術費用を稼ぐために東京で共働きのため、
彼女はその病院の近くのアパートに一人暮らしをすることになった。
近くの中学に編入することも決まった。
恐らくは、これまでとなんら変わらない学校生活が待っているのだろう。
少女は半ば諦めながら、学校に通い。
一人の少女と出会った。
ピンクのリボンに、向日葵のように明るい笑顔。
春を連想させる、暖かい雰囲気を持った少女。
その少女の姿は彼女からすれば新鮮な物で。
まどかからすれば、毎朝一回は嫌でも目にする見慣れた物だった。
その少女は、鹿目まどかだった。
そして考えるまでも無く、まどかが見守ってきたその彼女は暁美ほむらだった。――髪は三つ編みだし、眼鏡を掛けていたけれど。
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