過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:08:34.50 ID:9M6RkmvRo

 恐らく、終ぞ減速できなかった刃が、自分自身、すなわち魔女の翼の、その生え際を切り裂いたのだ……!

「まさかステイル、あんた最初からこれを狙って……」

 魔女の翼の生え際から、どす黒い血飛沫が吹き出る。
 己の攻撃によって半ば千切れかけた翼が、一個の生物のように痙攣を起こして踊り狂う。
 同じように、まどかの手を引いたまま魔女も不気味に身体をくねらせて悶え苦しんでいる。
 だけど倒れない。
 翼は未だに健在で、こうしている今だってその見えない力を振るおうと暴れ狂っている。

「ごめん杏子、やっぱあたし行く! こんなとこで見てるだけなんて無理!」

「いや――ダメだ、今回ばっかはやばい! 絶対にアタシから離れるな!」

 そう言ってさやかの前に出る杏子。
 彼女の後姿は、これまで見たことが無いほどに勇ましく、同時に大きく見えた。
 だがこの状況で動くなと言われて、素直に引き下がるほどさやかは大人しくない。
 杏子の制止を振り切ってステイルの下に駆け寄ろうと、既に原形を保っているのが不思議なソウルジェムに力を――

「なんなのさこれ、こんなの有りかよ……なにが来んのさ……!?」

「はぁ!? ちょっと杏子、あんた何言って――」

 キッ、と杏子に睨まれた。
 その眼力に自然と足を竦ませてしまう。

 怯えるさやかを前にした杏子は、歯軋りを鳴らして力強く下を指差した。



「アタシがやばいって言ってるのは魔女じゃない! 下から来るやつだよ!」
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