1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/23(金) 23:51:43.12 ID:SdMyGwaY0
今日もまた一日が始まる。
量産型ホムンクルスの僕は、毎日魔王城で雑用をしている。
皆はそんな暮らしに何の疑問も持ってないみたいだ。
苦痛だと思っているのは僕だけらしい。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/23(金) 23:58:16.14 ID:SdMyGwaY0
ここから逃げる作戦は結構前から練ってある。
僕のような量産型、しかも労働目的のホムンクルスがこの魔都から抜け出すにはどんなに工夫しても
ある程度の戦闘は避けられない。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:03:15.14 ID:Vzsz/E5n0
「おい34号、そこの薬を取ってくれ。」
「かしこまりました、賢者様。」
薬をとりに行くために、ちょうど賢者の背中にある棚に向かった。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:06:22.81 ID:Vzsz/E5n0
「おい、いつまでかかって―ぐわぁっ!」
飲み込んだ瞬間声がかかり、思わず襲い掛かっていた。
「・・・・・・・・・」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:10:34.86 ID:Vzsz/E5n0
これならコソコソする必要など無い。
ここから最短で下水道まで向かえばいい。
服は・・・とりあえずこいつのを着ていくか、少し大きいが今のよりはましだ。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:22:36.64 ID:Vzsz/E5n0
僕は賢者のローブと短剣を装備し、下水道へ向かった。
下水道はちょうど正門とは反対方向にある。
「おい、ホムンクルス!そっちはお前の持ち場ではないっ―がはっ!」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:28:51.89 ID:Vzsz/E5n0
僕は裏門に辿り着き、大きな石造を見つけた。
目が赤く光っていて不気味だ。こいつを動かすと下に下水道への入り口がある。
もともとは王族たちがここを脱出するために作ったものらしいが、魔王のものとなった
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:38:53.39 ID:Vzsz/E5n0
地下に入ってさっそく魔物に襲われた。
といっても一撃で葬ったが。
この地下に住み着いているのはネズミやコウモリが魔物化したものだけのようだ。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 00:57:09.32 ID:Vzsz/E5n0
すぐに起き上がるが、そこそこダメージがあるようだ。
まぁ、見た目が変わったわけじゃないからな。
肉体の強度や体力はそこまで上昇しないらしい。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 01:03:41.91 ID:Vzsz/E5n0
魔物は僕の胴を薙ぐように水を吹いてきた。
転がってやり過ごし、起き上がりざまに小剣と短剣を投げつける。
「ギャァッ!」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/24(土) 01:34:31.43 ID:4J5k0OVDO
面白そうだ
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/24(土) 01:35:15.01 ID:Osed4Moro
期待
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 01:55:04.95 ID:Vzsz/E5n0
しばらく走っていると行き止まりになった。
上を見上げると、小さな蓋のようなものが見える。
押してみるが、開かない。何かが乗せてあるようだ。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 02:03:44.30 ID:Vzsz/E5n0
ここは・・・教会だろうか。こんな時代にまだ聖像を飾るような人々がいたとは。
「だれもいない・・・みたいだな―うぐっ!」
頭を殴られた!誰だ!?いきなり!
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/09/24(土) 21:28:58.12 ID:YUgj0yqho
期待
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 23:09:53.96 ID:Vzsz/E5n0
しかしどうしたものかな。思わずやってしまったが、こいつが
意識を取り戻せばここの人の世話にはなれなくなるだろう。
考えた結果、こいつの口を塞いで穴の中に隠すことにした。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 23:10:28.38 ID:Vzsz/E5n0
一応フードで顔を隠して教会の外に出ると、いきなり魔物に出くわした。
見た目から野犬が変化したものと分かった。
噛み付きをかわして横から殴り飛ばし民家に叩き付けた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 23:10:59.77 ID:Vzsz/E5n0
とりあえずさっきの少女に話を聞くことにした。
かなりひどいことをしてしまったので警戒されるだろうが、
魔物を片付けたといえばプラマイゼロにはできるだろう。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 23:20:15.34 ID:Vzsz/E5n0
さっきの穴の中から騒がしい音が聞こえてくる。意識を取り戻したのだろう。
僕は穴の中に飛び降り、少女の前に立った。
敵意と恐怖の入り混じった目で僕を見ている。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/24(土) 23:25:50.13 ID:Vzsz/E5n0
「おい、待てよ。外には今あいつらが。」
さっきの野犬型のことか。
「それならもう倒したよ。少なくとも今夜までは安全だから今のうちにここを
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2011/09/25(日) 00:18:31.91 ID:XR68BTJ20
「いやだ。」
「なんで!」
なんでって・・・こいつ馬鹿なんだろうか?
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