過去ログ - 女「機械の体ですけど、一緒に過ごします?」-004-
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619:久方 ◆p79mT8Wu64Nk[sage saga]
2011/12/03(土) 03:27:41.81 ID:uYXCRFvSo
驚いた。

狐子が真面目に話をしていることに。

それほどまでに、大きなことなのだろう。

狐子にとって、一人しかいない家族なのだから。

俺はあの日の言葉が、頭によぎった。

『やっぱりまだ私は、一人なんだな』

狐子が小さく言った言葉だが、俺は納得できなかった。

俺も、女も、撫子も牧もいるのに。

お前が一人なはず、無いじゃないか。

狐子は何らかの方法で確認をしてからどうするかを決めるつもりだけれど。

妖狐は既に、もう完全に変わってしまったと思う。

変わり果てていると思う。

俺自体、妖狐にあったのはあの日が初めてだったけれど。

狐子を見てもまったく瞳が変わらず、機械的で――まるで、完璧なアンドロイドのようだったのだから。

ただ、ためらったのだろう。

狐子は、躊躇したんだ。

だから、破壊できなかった。認めたくなかった。

大好きな姉が、変わり果ててしまったことに。


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