過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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らんまマギカ2話6
◆awWwWwwWGE
[sage]
2011/09/25(日) 15:36:30.51 ID:sF5yimZr0
鹿目まどかと美樹さやかは混乱していた。
いつものように学校に通い、いつものように放課後はショッピングモールへ寄って、いつものように家路につくはずだった。
それなのに、この異空間は一体、何なのか。
きっかけは鹿目まどかが奇妙な『声』を聞いたことだった。
助けを求めるその声を追って鹿目まどかは閉鎖中のエリアに入り込み、美樹さやかもそれを追っていった。
暗く閑散とした空きスペースの中で、傷を負った小動物が倒れていた。
まどかがその小動物を助けようと抱きかかえたその時だった。
ショッピングモールの壁がチラシ紙を破くように裂けて、その中から不規則で奇妙な図面が現れた。
いつのまにか、あたりはその奇天烈な景色に囲まれ、元のショッピングモールの通路や部屋は消え去っていた。
「冗談だよね、あたし、悪い夢でも見てるんだよね!?」
さやかは叫んだ。
何もかもが常軌を逸している。
血のように赤い色の蝶が巨大なひげの生えた触覚をもたげて歩き回り、真っ黒なハサミが鳥のように宙を舞う。
とげとげしいイバラはまるで触手のようにあたりをうね回る。
その異形のものたちは二人の少女を取り囲みながら、徐々に距離を詰めてきた。
(もしかして、おそいかかってくるの?)
まどかもさやかも口には出さないが、その予感を感じていた。
これから自分たちはこの気持ち悪いクリーチャーに食べられて死んでしまう。
漫画やアニメになれた現代っ子だからこそ、そんな予感が頭に浮かんでしまう。
恐怖を募らせる二人に、異形のものたちはもう触れてしまう位置にまで近づいてきていた。
(もうダメ!)
そう思った瞬間、とつぜん赤い蝶が吹き飛んだ。
それだけではない、異形のものたちが次々と後ろに吹き飛び、まどかとさやかから引き離されていく。
(一体、なに?)
二人の少女は呆然としてそのようすをながめた。
「危なかったわね。でももう大丈夫。」
優しく、強い声がして、金髪の少女がまどかとさやかの目の前に現れた。
「キュゥべえも一緒ね。」
「ああ、マミ。間一髪間に合ったね。」
それまでまどかの腕の中でじっとしていた白い小動物がいきなり人間の言葉をしゃべりはじめた。
「うわっ、ホントにしゃべった!」
さやかが驚きの声を上げる。
「だから、わたしは嘘つかないよー。」
まどかがそれに答えた。
「いや、すまない。マミとのテレパシーと体の回復に集中していて君たちと会話をする余裕がなかったんだ。」
白い小動物は愛らしい姿とはうらはらに、理路整然と自分の事情をのべる。
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