過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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9:らんまマギカ1話7 ◆awWwWwwWGE[sage]
2011/09/25(日) 15:15:30.61 ID:sF5yimZr0
「同じさ。あと二、三発もさっきの技をすればあの魔女は良牙ひとりで倒せていたよ。」

そういうものなのか、と良牙はどうもすっきりしない感じがした。

自分が三発以上必要な敵を巴マミは一撃で倒してしまったのだ。

巴マミが自分よりも数段強いとすればそれで納得するしかないのだが、どうもそうではなくて相性の問題らしい。

「ところで、どうして良牙さんはまだこの町に? 旅をされてるって・・・?」

今度はマミの方から質問が出た。

もっともな問いだ。

あれから二日経ったのに、流浪の生活を送っているはずの良牙とまたこの町で出会うなんて普通は考えられない。

「え、なに! もしかして、ここはまだ見滝原なのか!?」

なぜか良牙は激しく狼狽した。

「もしかしても何も、わたしの家から200mほどしか離れてませんよ。」

良牙が何をあわてているのか分からないが、マミはとりあえず冷静につっこんだ。

「そんなっ! もう何ヶ月も風林館を目指していると言うのにぜんぜん近づけない!」

「風林館ならそんなに遠くないじゃないですか。…もしかして、わたしのことバカにしてるんですか?」

良牙のわけの分からないオーバーリアクションにマミは腹を立てた。

それに対してキュゥべえは冷静に、良牙に質問をする。

「良牙、つかぬことを聞くけど、君はここからどうやって風林館に行く気だい?」

「そりゃあ、富士山が北にあるから、日の昇る方向へ歩いて―」

良牙はおそろしく大雑把な脳内地図を披露した。

しかも冗談めかしてではなくいたって真顔でそれを言っているのだ。

常識を超えたトンチンカンぶりにマミはあきれ果てた。

こうなれば一瞬でも腹を立てた自分がバカらしくなってくる。

「うん、良牙が方向音痴なことはよく分かったよ。」

「なにっ!? なんで分かったんだ?」

良牙の真剣な表情に、もはやマミもキュゥべえもつっこむ言葉すら見つからなかった。

「…ところで、良牙。僕は君の強さとさっきの技に興味があるんだ。」

間が空いたところで、すかさずキュゥべえは話題を変える。

「そこで提案なんだけど、もうしばらく見滝原に居てくれないかい?」

突然のキュゥべえの提案に、良牙もマミも目を丸くした。

「そんなこと言われても、宿を借りる金なんざないぞ。」

良牙は率直に答える。

「だったら、マミの家にいれば良いじゃないか。」

キュゥべえはけろっと言い放った。

「キュゥべえ、なに言ってるのよ!」

「そんな無茶なことできるかっ!」

マミも良牙もあわてて否定した。


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