17:ブラジャーの人[saga]
2011/10/05(水) 03:34:00.54 ID:QBDpqJCD0
「打ち止め、今日から上条が教育実習生に来るんだってー?まさかアンタのクラスに来たりしてね?」
休み明けの朝食の時間に、黄泉川が牛乳を飲みながら打ち止めに話題を振る。
自分が教えた生徒が、教師(仮)になるなんて、と彼女も感慨深く思っているのだ。ちなみに芳川は先に出勤しているのでこの場にはいない。
「そうだよ!楽しみだよねー。帰ってきたらヨミカワ達とあなたにも報告するから楽しみにしててね、ってミサカはミサカはリポーター気分に浸ってみる」
「うん、よろしく頼むじゃん!」
「…心底興味ねェな」
「またまた、あなたってばツンツンしちゃって」
興味がないわけでは無かった。しかし、何か気に入らない一方通行である。なぜ上条当麻が、打ち止めの中学に?
(打ち止めに不幸体質がうつったらどォすンだよ)
心配なのだ、彼女のことが。そう思ってコーヒーを喉に流し込み、席を立った。
「先行くぞ」
「え?今日は二限目からでしょ?」
「……図書館で論文仕上げようと思ってな」
「じゃあミサカももう行く!ってミサカはミサカは…」
「片づけは私がやっとくから。二人とも気をつけて行ってくるじゃん」
「ありがとーヨミカワ!」
お互いの学校への分かれ道、打ち止めはいつもどおりに手を振って去って行く。
普段はそんなことしないのに、一方通行は見えなくなるまで彼女の後姿を見送った。
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