過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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26: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/04(火) 02:48:28.34 ID:oDJk8X6O0
「いっや〜、さやかちゃんってば天才ですねー。レアなCD探す、て・ん・さ・い!」

……言ってみただけだし。
ネットで探したならともかく、お店で買ったんだから、凄いのはお店って気もするし。

ま、これでまた恭介が喜んでくれると思うと
舞い上がっちゃうのもしょーがないのですよ。
舞い上がり過ぎて、今どこ歩いてるのかも、よく分かんないし。



……分かんないし?



おかしい。あたし今どこを歩いているんだろう?

よく見知ったケヤキ並木の道。普段なら結構人通りがあるし、車の往来も絶えることはない。
なのに今は、有り得ない静寂に包まれた、無人の空間が広がっている。
歩道にも店内にもまるで人影が無く、車道にも車一台走っていない。
動かない無人の車なら、普段通り駐車場に溢れ返っているのに。

――街の中から、あたし以外の『人』と『人が動かしているもの』が消えている……?

そして気付いた。雲ひとつ無い空なのに、世界が異様に暗いことに。



「何よこれ!一体何が起こってるってゆーの!?」

叫ばずには、居られなかった。
無論何処からも、返答など有る筈が無く
ただあたしの声だけが、仄暗い非日常の街に反響していた。


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