過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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57: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:23:51.12 ID:oIK4Qu7A0
「――そういう子をもう一人、知っていたわ」
目の前を黒猫が横切る。エイミーだ。
「でも、一人の友達が、その子を変えてくれた」
先輩に気付いて、一声ニャーと鳴き、とことこと寄ってくる。
「残酷な運命の輪廻は、全てを歪めてしまったけれど」
しゃがみ込んで頭を撫でる先輩に、ゴロゴロと何度も頬を擦り付ける。
「あの時のあの子の笑顔が、今でも私の原点」
「だから、今度は私の番」
エイミーを抱いて、先輩が振り返る。
「誰もが、自分を変えられる。誰もが、格好良くなれる。
ただ一つのきっかけさえあれば、誰もが自信を持つことが出来る」
とても柔らかく優しい微笑みが、私に向けられる。
――いつもの様に、拭えない寂しさの影は、付き纏っているけれども。
「――貴方にとっての、そのきっかけになれたら、私は嬉しい」
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