過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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60: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:27:20.70 ID:oIK4Qu7A0
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――カタカタカタ カタカタカタカタ――

『皆さんお疲れ様でした〜。それじゃ、これで解散ですね〜』

『おつー』

『おつかれさまw』

『お疲れ様でした』

二時間連戦を繰り返して、打ち込んだ言葉は、10に満たない。
そんな、空虚な、一時的同盟。

「もう、落ちよう、かな」

これで落ちますね、の連絡も必要ない。ずっと前からフレンドリストは真っ黒。

「この世界も、もう、おしまい、かな」

課金は明日切れる。でも今のところ、他に興味を持てるものもない。

「もう1回だけ、課金かな」

惰性だけの、空虚な継続。
このゲームだけではない。私の生自体、そうでしかない。
目を覚まし、掲示板をうろつき、動画を梯子し、仮想空間を彷徨い、そして眠る。
死なない為だけに息をし、物を食べる、魂の抜けた人形。それが私。
この現実世界にとっては、まるで無価値な存在。



久し振りに家を出る。
私を隠してくれる夜の闇の中、青に白文字の看板の、近所のコンビニまで歩いて3分。

(――今日も、学校休んじゃったなー)

先々週も、先週も、ずっと休んでしまった。
昨日こそは、行こうと思った。でも、朝、とうとうベッドから出ることが出来なかった。
そして今日は、最初から諦めた。


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