過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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61: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:28:24.93 ID:oIK4Qu7A0
――何もかも、つまらない――

――現実も、学校も、電脳世界も、仮想空間も――

存在する全てが色褪せて見える。くすんだ灰色の世界。そう、目の前の光景のように。



――目の前の光景のように?



夜だから暗い、それだけでは片付かない不自然な闇に覆われた光景。
淀んだ色合いだけでなく、異様な静けさの中に、世界が沈んでいる。
完全に寝静まることは無いこの街で、完全に途絶えている人の気配。
コンビニを覗いてみても、客はおろか、店員の姿でさえ影形も無い。

(何が……起こってるの!?)

明かりは全て点いている。なのにとても薄暗い店内。
こっそり事務室も確認してみたけど、やはり誰一人居ない。
店頭端末も、電源が入っているにも関わらず、一切反応しなかった。

(そうか、これはきっと夢なんだ)

コンビニを出ながら考える。夢にしては現実感が有るけど、現実にしては現実感が無い。
だから、どちらであるかと問われれば夢だ。
だって現実には、目の前に居るような巨人達など、存在していないし。


全身にノイズの掛かったようなブレのある、聖職者のような外観の、10体程の白い巨人達の群れ。
その中の1体が、ゆっくりと前に進み出て、右手をこちらに突き出し


――その指の先が、チカチカと光った。


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