過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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62: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:29:16.92 ID:oIK4Qu7A0
白く細いビームのようなものが、頬を掠める。
微かに残っていた生存本能が、一度だけ身体を動かし、この身を守った。
しかし、二度目は無い。もう腰が立たない。
――ああ、もういいや、何もかも――
別にもう、生きていたとしても、面白いことも楽しいことも有る筈が無い。
世界は私を必要としていないし、私ももう、世界に希望なんて持ってはいない。
全てを諦め、巨人が放つ次の一撃を受け入れようとしたその時
私の周囲に白い羽毛が舞い昇り
「間一髪、だったわね」
張られた障壁が、巨人の光線を跳ね返し
巨大な銃弾が、巨人の頭を吹き飛ばした。
「大丈夫?あら……女の子の顔に、傷を付けるなんて」
声のする方向を見る。そこに居たのは、二人の女の子。私よりは少し年上だろうか。
まるでファンタジーRPGのキャラクターのような、格好いい服装の美少女達。
金髪の子は銃、黒髪の子は弓矢を手にしている。
その二人のうち金髪に巻き毛の子の方が、私に向かって和やかに微笑みかけていた。
「これはしっかり、お仕置きをしないとね」
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