過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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63: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/13(木) 02:30:33.25 ID:oIK4Qu7A0
「じゃ、まずはまとめて逮捕しちゃいましょう☆」
金髪の子が十数丁の銃を召喚して地面に突き立て
巨人の光線を踊るように回避しつつ、1発撃っては、銃を使い捨てていく。
その動作はとても華麗で、しかもかなりの速射ではあるけれど
撃っているのが散弾だけに、当たってもダメージは大して無さそうに見える。
(さっきの強力な一撃、なんで使わないんだろう)
見る間に全弾撃ち尽くした金髪の子が、にっこり笑って銃座で地面を叩く。
と、地面の弾痕、巨人の銃創、その全てから黄色い糸の様なものが生えてきて
瞬く間に、全ての巨人を包み込んだ、黄色い繭のようなものが出来上がった。
「止めは任せたわよ、暁美さん」
「――了解」
暁美さんと呼ばれた三つ編みの黒髪に眼鏡の子は、既に先程から力を溜めていた。
エネルギーの光なのか、全身が紫色に淡く輝いている。とても、綺麗。
「あ――天使……?」
その背中から片翼ずつ、白と黒の翼が生じて
それぞれの翼の羽1枚が、矢に変じて弓に番えられる。
「――Спираль Света и Тьмы」
白と黒、2本の矢が螺旋状に回転しながら、黄色い繭へと突き刺さる。
そして、大爆発。
「うわぁ……」
それはまるで、特撮映画のCGで作られた1シーンを、生で見ているような、そんな光景だった。
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