過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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7: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:43:56.72 ID:mLlw9Zym0
「出来れば」

ぽつり、ぽつりと、大粒の雨が落ち始めた。

「ここは私の学校の近くだし、夜明けまでには掃討しておきたいのだけど」

少し遠めに湧いた魔獣は、全て中学校の方に向かっている様に見える。
それが、とても気になる。最前から私を苛立たせている。
何か不吉な理由があるのか、それとも単に瘴気の流れに沿っているだけなのか。

稲妻、そして雷鳴、かなり近い。

「――まだ、殲滅速度より、湧きが上回ってるな」

こちらに向かってくる魔獣の数は、新たに湧くうちの半数程度だろうか。
それで辛うじて殲滅速度と拮抗を保つ程度。状況は、極めて思わしくない。

あまり間を置かず、また空が光る。
照らされた道端の時計の針は、日付変更まであと20数秒。



囲まれた。再び、二人の背が重なる。

「ソウルジェムの消耗具合はどうだ?」

「万全で始めたし、まだ余裕よ」

「そっか。頃合いを見て、交替でソウルジェム回復、でいいな」

「そうね。退路は絶たれないようにしておかないとね」



雨は既に、土砂降りと化していた。


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