過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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8: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/03(月) 23:44:48.47 ID:mLlw9Zym0
――バリバリドグオオオオオン――

耳を裂くような轟雷が至近で炸裂する。校舎屋上の避雷針を無視して、おおよそ校門の当たりで。
白く輝いた時計の文字盤は、0時丁度。

「今のがもう2、30発、この辺に落ちてくれねーかな」

「少しでも楽はしたいけど、期待は出来ないわね」

そういえば小さい頃見た絵本の中で、白くてニョロニョロしたお化けは、雷を食べていたけど――

「そもそも自然の雷で、魔獣って倒せるのかしら。
 まさか、電気エネルギーを吸収したりは――」

先の見えない状況の中、つまらないお喋りで不安を紛らわせつつ
私達はもう一度ちらりと、中学校の方角に目を遣り

「え?」

「何だ……?あれ――」


そして二人は、その場に異変を見た。



落雷のあった辺りから生じていたのは、1対の、真っ白な光の翼。
一瞬真面目に、魔獣が進化したのかと思った。

けれどそれは、たおやかに羽ばたいて上昇し、やがて本体が姿を現す。
舞い散る光の羽毛を纏った、白と、黒の、弓矢を携えた魔法少女。


――神々しきその姿は正に、希望と共に降臨した、遥かなる天上よりの御使い――

――そして、白く光り輝いていた翼は、しかして、見る間に漆黒の闇に染まり――

――羽から放たれた無数の魔弾が、一瞬にして彼女の周囲の魔獣共を殲滅する――


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