過去ログ - キャーリサ「明日も、大好きな彼と」
↓ 1- 覧 板 20
161: ◆7oWiJj9WF6[saga]
2011/10/15(土) 00:56:44.18 ID:SeNP4vNY0
この場に居る者の中で、聞いたことがない人間はいない。
そんな、荘厳で、落ち着いており、そして、美しい高い声が部屋に響いた。
アニェーゼ「……ようこそ、おいでくださいやした」
アニェーゼ「キャーリサ殿下」
キャーリサ「いやぁ、当麻が攫われたことが分かった時は、流石の私も焦ったし」
レイチェル「……」
キャーリサ「犯人が貴様らであることは、ある程度想像はついたものだったが、な」
上条「……キャーリサ……」
くすくすと笑う英国の第二王女。彼女の声に含まれている感情は憤怒か、激情か。
シスターたちは、後ずさりをしながら、キャーリサの話に耳を傾けた。
キャーリサ「……さて」
キャーリサ「レイチェルと言ったな?貴様の言ったこと。本当か?」
レイチェル「……こんなところで、インデックスの親友の私が。嘘をついてどうするんですか」
ルチア「シスター・レイチェル!貴方、王妃に向かってなんて口を……!」
キャーリサ「あぁ、それはいいし。今は完全に不問だし」
レイチェル「……」
キャーリサ「私は、インデックスの気持ちなど、知ることなどなかった」
レイチェル「……!」
キャーリサ「……というより、知ろうとなど思わなかった」
キャーリサ「ただ。それが何だ。悪いことなのか?愚かなのは気持ちを伝えずにただ燻って、結局あきらめた方なのではないのか?」
上条「お、おい、キャーリサそれは言いすぎだって……」
キャーリサ「五月蠅い。……何で私が、そんな愚者のことを憂いてやらねばならない。誰しもが幸せになる道なんて無いのに、それを掴もうとすらしなかった人間を、
何で私が待たなければならないの?」
レイチェル「……」
キャーリサ「そんな夢見事を言って禁書目録の心配をするんだったら、貴様がアイツに手ごろな男を紹介して幸せにしてやればどうだ?
その方が――」
レイチェル「――っ!!!」
乾いた音が、室内に反響した。
311Res/233.58 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。