過去ログ - 上条「なぁ。教えてくれよ。名前」一方「……忘れたっつってンだろ」
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22:1[sage saga]
2011/10/12(水) 22:07:39.66 ID:cvck9Pzu0

「いい度胸だな」

迷わず測定室内にスタングレネードを投擲する。

能力者が暴走・抵抗した時のための対抗手段として用意してあったものだ。

「ちょ、木原さ…っ!!」

爆音と閃光が炸裂し、対閃光ガラス越しにも溢れる光に、少々目を眇める。

「あんな子供相手に、突然ひどいじゃないですか!?」

「うっせぇな。死にゃしねぇんだからいいだろ」

測定室内の換気扇が徐々に煙りを吸い込んで、中の様子が明らかになる。

「お」

「えっ……!?」

木原は興味深げな、助手は驚愕の声をあげた。

気を失っているかと思われた子供は、先ほどと寸分違わぬ様子で佇んでいる。

「どうして、成人男性でもひとたまりもない威力ですよ!?」

『だから、きかないっていったでしょ』

ふん、と小さく鼻で笑う。

生意気なガキだ。だが、木原は目を輝かせた。

(さっきは効いた。そして会話は出来ている。つまり、必要量以上の音と光を瞬時に判断して、遮断しやがったんだ)

数ヶ月の訓練後ならいざ知らず、今の今だ。なんという応用力。

「状況に合わせて能力の発現が変わるってこたぁ、観測系も優れてんだろーな。恐らくは、繊細な調節が必要だし」

木原は研究者としての好奇心が刺激されて、声を上げて愉快そうに笑った。



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