7: ◆7oWiJj9WF6[saga]
2011/10/11(火) 13:46:29.08 ID:/SDewwSZ0
春原「おっはよーう!岡崎ィ!」
教室に入った瞬間、騒々しい声が耳に入る。
煩わしいが無視しても面倒なことになりそうなので一応聞いておいてやる。
朋也「今日は何でそんな上機嫌なんだよ……」
春原「何?聞きたい?聞きたい?」
朋也「じゃあいいや」
春原「そこは聞くところでしょっ!?」
どっちなんだよ……。
俺は正直な気持ちを答えたのだが。
朋也「……はいはい、でどうしたんだ?」
春原「はっはっは……。なんとね?今日は!!朝のラジオで、『ボンバヘッ!!』がピックアップされたのさ!!」
朋也「……で?」
春原「『で?』じゃなくてさっ!!ようやく周囲の流行が僕に追いついて来たってことが、証明されたのさっ!!
誰も『ボンバヘッ!!』の良さに気付かないこの世の中に僕はほとほと呆れかけていた所だったのさ」
朋也「そいつは良かったな」
昨日、コイツの家に行った時にラジオのチャンネルを『誰が聴くのか駄曲特集』チャンネルにしておいたことを教えたらどんな顔をするのだろう。
俺はそんなことを考えながら席につき腕の中に頭を埋める。
春原「なんだなんだ?岡崎!僕と一緒に悦びの『ボンバヘッ!!』祭りをしていかないのかよ?」
朋也「んなこと俺が何でやらないといけないんだよ……」
春原「ま、いいや!とりあえず委員長にでも自慢……じゃなくて、『ボンバヘッ!!』の宣伝をしてこないとねっ!」
朋也「…………」
「ブームに乗り遅れちゃったら可哀想だからね〜」という、今日この学校で最も可哀想な頭をしているバカの発言を最後に、
俺は意識を閉じた。
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