930: ◆tsGpSwX8mo[saga sage]
2012/01/04(水) 02:18:57.74 ID:oXCf2Zm80
さやか「あああああああああ!!!!」
その姿にさやかは金を切る様な大きな叫び声をを上げると、頭を抱えその場に蹲った
さやか「なんなのっ!!なんのよぉっ!!!」
さやか「あたしが、あたしが何したってのよぉおおお!!!!」
頭を揺らし、大粒の涙を零しながら、半狂乱になって泣きわめく
さやか「消えろっ!消えろ消えろ消えろぉっ!!」
だが、どんなに泣き叫んでも、目の前の幻覚は消えない
襲い来る全ての感覚に、さやかは段々と憔悴していく
さやか「助けて……助けて……」
ブツブツと言葉を漏らす
さやかの精神は、もう限界の所まで来ていた
さやか「きょ……」
だがその時、さやかの体が温かいものに包まれ、同時にさやかに襲っていた全ての幻覚がその姿を消した
恐る恐るとさやかは顔を上げる
すると、そこには何も言わず、自分の体を抱きしめる彼女の姿があった
さやか「ま、どか……」
彼女の名前を呼ぶ。
それに応えるように彼女はさやかの体を強く抱きしめて、その頭を撫で始めた
「大丈夫……大丈夫……」
さやかの瞳から、安堵の涙が零れ出す
そして、縋り付くように彼女の体を抱きしめると、大声で泣き叫び始めた
「安心して、さやかちゃん」
そんなさやかに彼女はあやすように、優しく言葉を掛ける
その雰囲気はいつもの彼女ではなく、何か無機質なもののようだった
「あなたは絶対に……私が、守るから」
それでもその言葉にさやかは恐ろしいほどの安堵に抱かれ
闇に堕ちるようにして、その意識を失った
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