過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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10: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/13(木) 14:39:40.12 ID:psu+yEAd0






「―――ん、」

目蓋越しに光を感じて、目を覚ます。
そのまま、ゆっくり身体を起こしてぽりぽりと頭を掻いた。

今は何時だ、と時計に目を向ける。

11時50分。
寝過ごしたな、と思った。
けれど、学校に通っていない杏子にとってはたいした問題ではない。
あえて言うなら、朝食を食べられなかったのが残念か。

「……行くか」

昼間、学校に行っている魔法少女の分までパトロール―――と、いうわけではない。
昨日まではやっていた。
さやかが居た時は、やっていた。

人のことを勝手に仲間扱いして、ライバル視して、頼み込んできて。
サボったときには、うるさく文句を言ってきて。
けれど、もう居ない。

別に、さやかが居ないからやらないわけではない。
ただ、何もする気が起きないのだ。

ふらふらと、夢遊病にでもかかっているかのごとく歩き出した。



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