過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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302:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越)[sage]
2011/11/13(日) 11:06:14.91 ID:nxbT4gyAO
あんこに猪突猛進のイメージはそんなに無いな
“好きなように動く”のと“真っ直ぐ突っ込んでく”のは
あんまり小難しいことを考えないって点では共通しても完全には同じじゃないし



303: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:20:54.69 ID:Vo0A3tuq0

「―――それじゃあ、また」

「おう……別にここまで付き合ってもらわなくても良かったんだけど、ね」

以下略



304: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:21:33.54 ID:Vo0A3tuq0

くる、とほむらが背を向ける。

「だけど……無理はしないで。あなたが不幸になっても、ゆまは悲しむんだから」

以下略



305: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:22:25.72 ID:Vo0A3tuq0

まあいいか、と思って靴を乱雑に放り、とんとん、と中へ歩み入る。
ゆまにも、そういう時はあるだろうから。

そうして、リビングを覗き込んで。
以下略



306: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:23:10.48 ID:Vo0A3tuq0

ちら、とそのずっと後ろに目を向ければ、マミが微笑みながら見詰めている。
まあ、確かに健気ではあるけれども。

「っ……キョーコ!」
以下略



307: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:24:00.08 ID:Vo0A3tuq0

どういうことだろうか、とマミを見れば、ただ頷かれた。
まあ、この状況ならやれることは、一つだろう。

リボンを解き、がさ、と袋の中に手を入れる。
以下略



308: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:24:42.73 ID:Vo0A3tuq0

そう言うと、満面の笑みと共に頷いた。

あのクッキーは、ゆまが作ったものだ。
ある程度は、マミの助力があっただろうが。
以下略



309: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:25:30.91 ID:Vo0A3tuq0

その肩に手を置いて、少し躊躇った。
構わないのだろうか、と。
けれど、許されないことでも、別に問題は無いと思った。

以下略



310: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:26:11.72 ID:Vo0A3tuq0

「き、キョーコ!? あの……え、えっと……」

さすがに驚いているのか、ゆまがしどろもどろな声を出す。
抱きついたことはあっても抱きしめられたことはない。
以下略



311: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:27:03.24 ID:Vo0A3tuq0

離れて、肩へと手を伸ばす。
ゆまの表情は、少し名残惜しそうだった。
求めるならば、いつでもやってあげるというのに。

以下略



312: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/11/13(日) 22:27:48.19 ID:Vo0A3tuq0

そして、真に向き合う為にも、自分は自分を探さなければならない。
過去と真正面から向き合って、自分を知らなければならない。

自分だけでなく、ゆまのためにも。
以下略



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