過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:42:12.05 ID:ebFiQ8E3o
 蛇、蛇か。

 鬼は例外だとしても――蛇と言うのは、あまり印象がよくないな。いかにも不吉の象徴

という感じがある。おどろおどろしさが、猫や蟹や蝸牛や猿の比ではない。
以下略



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:42:43.50 ID:ebFiQ8E3o
「あの神社も――蛇神信仰だったんですよね」

「うん?確か秘密にしといたんだけどなあ?あれ?話したっけ?ああ、なるほど、わかっ

たわかった、どうせ阿良々木くんのことだからあれだろう、委員長ちゃんに聞いたんだろ
以下略



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:43:18.15 ID:ebFiQ8E3o
「そうは言っても、僕なんかには、蛇っつったら邪悪なイメージしかありませんがね。蛇

神信仰と言われても、いまいちぴんと来ない。邪悪じゃないイメージは、ツチノコくらい

のものですよ」
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:43:46.91 ID:ebFiQ8E3o
 学習塾跡の廃ビル。

 その四階。

 僕は火のついていない煙草をくわえた変人、もとい恩人、軽薄なアロハ野郎、忍野メメ
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 01:44:46.93 ID:ebFiQ8E3o
 あれから。

 僕と駿河で撫子ちゃんを連れて――僕の家に向かった。自転車の後部座席には撫子ちゃ

んを乗せて(あいつの話ですっかり意気投合した)。駿河は、まるで平然と、伴走だった。
以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:47:13.96 ID:ebFiQ8E3o
 ここのところ、僕の周りはみな、とにかく立て板に水の雄弁多弁な人ばっかりだった

(忍ちゃんも吸血鬼だった頃は喋りに喋っていた)から、この無口なキャラクターは、新

鮮だった。
以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:47:42.58 ID:ebFiQ8E3o
 まあ、そんな戯言は置いておいて、何故この部屋に三人で集まったのかということにつ

いて説明しておくと、あの神社で、撫子ちゃんが言ったのだ。

 小さな声で。
以下略



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:48:21.89 ID:ebFiQ8E3o
「さて、それではエロ本でも探すか」

 と、神原駿河は部屋を探り始めた。

「おい待て駿河。ここには女子中学生がいるんだ。女子中学生がいるんだぞ?女子中学生
以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:49:17.26 ID:ebFiQ8E3o
「メイド服を着た千石ちゃん、上半身裸でジーンズを履いている千石ちゃん、図書館の司

書さんみたいに白衣を着ていてめがねをかけている千石ちゃん、茶髪でジャージのヤンキ

ー風の千石ちゃん」
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:49:59.78 ID:ebFiQ8E3o
 撫子ちゃんは――何故かベッドの下などを探っていた。

「なにをやっているんだきみは!!!」

「え……そういうノリじゃないの?伊荷親さん」
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:50:32.99 ID:ebFiQ8E3o
「ところで、撫子ちゃん。その伊荷親さんっていうのやめて欲しいんだけれど……」

「えっ、なんで?」

「あんまりその名前で呼ばれることないからさ……なんだか歯痒くて」
以下略



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