過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:44:10.06 ID:ebFiQ8E3o
「くっ……」

 撫子ちゃんの身体から――鱗の痕は消えている。
 ・ ・ ・ ・ ・
 半分くらい、消えている。
       ・ ・ ・
 だが――半分は残っている。

 消えずに、残っている。

 そして。

 先刻までなかったはずの、撫子ちゃんの首にさえ、くっきりと、鱗の痕があった。蛇が

――蛇切縄が、巻き憑いている。

 これは……これはどういうことだ?

 半分まで消えて。

 半分。

「っ!そうか!」

 そう、僕らはとんでもない勘違いをしていた。
 ・ ・ ・ ・     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・
「蛇切縄は―― 一匹じゃなかったんだ。二匹、二匹いたんだ」

 気付くヒントはあったのに……。
                 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 両腕と、首から上以外に、びっちりとまんべんなく、鱗痕はあったのだ。爪先から、む
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こうずねから、ふくらはぎまで――脚は二本ある。一匹の蛇が、両足にまんべんなく巻き
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つくなんてこと――構造的に、不可能に決まっている。たとえば、蛇が一匹なら、内腿に
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
鱗痕が残るわけがない。



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