過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:32:30.96 ID:ebFiQ8E3o
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 千石撫子は彼の妹の、月火ちゃんの友達だった。小学生の頃の彼は、今現在と違い、そ

れなりに普通の友達のいる子供だったそうなのだ。どうしてこっち側に来てしまったのか。

僕にはまるでわからない。あいつの話はいずれ語るとして、今は千石撫子――撫子ちゃん

の話をしよう。彼の妹、火憐ちゃんと月火ちゃんはいつもいつでもいついつでもそばにい

る、とても仲のいい姉妹なのだが、小学生の頃は別々に行動することも多かったらしく、

アウトドア派の火憐ちゃんと、インドア派の月火ちゃんと分かれていて、三日に一日は、

月火ちゃんは家に学校の友達を連れてきていたそうだ。彼は僕同様インドア派、悪く言え

ば学校以外では引き篭もり(ちなみにこれは僕と彼の数少ない共通点だ。)だったので、月

火ちゃんは家にいるあいつを交えて友達と遊んでいたそうなのだ。そして、撫子ちゃんは、

月火ちゃんが連れてくる、大勢の友達の中の一人だったそうだ。それだけの縁。たったそ

れだけの縁。あいつとも繋がっているとは言えないくらいの縁の少女だったのだが、彼女

が蛇に絡まれたことで、彼女と僕の縁は、決定的に繋がってしまったのである。そう、ま

るで、まとわりついてくる蛇のように、絡んで、もつれて、離れられないものに。



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