過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 00:32:56.78 ID:ebFiQ8E3o
002

「阿良々木先輩、待たせてしまって申し訳ない」

 六月十一日、日曜日。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:33:25.92 ID:ebFiQ8E3o
「いや、僕も今来たとこだよ。別に待ってない」

「なんと……私の精神に余計な負荷をかけまいと、そんなみえみえの気遣いをされるとは、

やはり阿良々木先輩は気立てのよい方だな。生まれ持った度量が違う。三歩下がって見上
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 00:33:57.60 ID:ebFiQ8E3o
「いや、それは聞けんな。阿良々木先輩がなんと言おうと、阿良々木先輩よりも先にこの

場にいられなかったというだけで、私が謝る理由としては十分だ。目上の人物の時間を無

駄にするというのは、許されない罪悪だと私は思っている」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 00:34:58.82 ID:ebFiQ8E3o
「いや、私はもう、バスケットボール部はやめたぞ?」

「………………は?」

「阿良々木先輩らしくもない、阿良々木先輩にはもう言ったではないか。私は戦場ヶ原先
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 00:36:00.55 ID:ebFiQ8E3o
「まあ、とりあえず行くとしようではないか」

「ん……ああ、そうだね」

 そうだ、そんな戯言みたいな感傷に浸っている場合じゃない。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:36:36.88 ID:ebFiQ8E3o
「それでいいというか、そういうものなのだろう?デートのときは手を繋ぐものだと、本

には書いてあったぞ」

「デート!?一回でも、僕、そんなこと言った!?」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:37:07.79 ID:ebFiQ8E3o
 ふと、格好を見る。

 ジーンズにTシャツ、長袖のアウター。高級そうなスニーカー。日差しが強くなってき

たということもあってか、頭には野球帽をかぶっていて、それがこのスポーツ少女にはや
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:37:51.73 ID:ebFiQ8E3o
「まあ、なんか手違いがあったみたいで悪いんだけれど……とにかく、これはデートじゃ

ないんだ」

「そうか、デートではないのか……私はてっきりそうだと思って、気合を入れてきたのだ
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:38:22.49 ID:ebFiQ8E3o
「万一、阿良々木先輩とはぐれてしまい、連絡が取れなくなっては最悪だからな。公衆電

話の数もすっかり減ってしまったこの世の中、携帯電話はデートに必携のツールだろう」

「ま、まあ……そうだけれど、でもさ、この辺りは田舎だし、公衆電話も結構生き残って
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:39:04.74 ID:ebFiQ8E3o
 昼時になることくらいは僕もわかっていたから、用事を済ませたら、先輩としてファー

ストフードくらいご馳走してあげようとは思っていたのだけれど、この後輩はそんな生易

しい次元では物事を考えていなかった。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)
2011/10/17(月) 00:39:39.42 ID:ebFiQ8E3o
「はあ」

 と、そこで神原駿河は、大仰にため息をついた。

「でも、それもこれも、全部無駄だったのだな……なんだ、デートではなかったのか。と
以下略



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