過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:45:52.41 ID:ebFiQ8E3o
 いまや痕というのもおこがましいほど、食い込んでいる。骨を砕き――そのまま細い肉

体を千切られてしまいそうなほど、食い込んでいる。

 ぶつ切りにされてしまいそうなほどに――食い込んでいる。

「撫子ちゃん!」

 白目を剥いて――最早意識はない。

 完全に――呑まれてしまっている。

「く……っ!」

 僕は、抱え上げた撫子ちゃんを―― 一旦ビニールシートの上に、再度、横たえる。そ

して、撫子ちゃんの体に向けて、ゆっくりと、両手を伸ばした。

 いや、撫子ちゃんの身体に向けてじゃない。

 蛇切縄に向けてだ。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「見えなくても――触れるはずなんだ」

 そうだ、あのときと違って、今は見えないけれど。

 あのときのように、引き剥がさなければ。



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