過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:47:53.96 ID:ebFiQ8E3o
「う……うぐっ!」

 ぬめり、と。

 いやな感触が――両手のひらにあった。

 粘液の中に手を突っ込んだような感覚。

 鱗がざくざくと、手に刺さる感覚。

 素直に気持ち悪い。
               ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 でも、やらなきゃ、もう、誰一人、死なせないって決めたんだから。

 ぬめりを逆に利用して、スライドさせるようにして、自分の手の位置を、調整する。筋

肉自慢の男の大腿部くらいありそうな蛇の円筒形の体幹を、左右から挟みこむようにして、

そして――力任せに、引っ張る。

 体力までが吸血鬼なわけじゃない。

 それに――滑る。

 鱗の並びの方向と、引っ張る方向が一致しているから、力がうまく作用しないのだ。僕

は考えを変えて、大蛇の身体に爪を食い込ませる風にして(蛇の身体は柔らかく、その身

体に指が沈み込むかのようだった)、もう一度、引っ張る――
 ・ ・ ・ ・ ・
 引き剥がす――!



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