過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:31:51.16 ID:ebFiQ8E3o
「さてと――着いたよ」

 一番前を歩いていた僕が、当然、一番乗りだった。

 神社跡。
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152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:32:46.09 ID:ebFiQ8E3o
 その土に、その辺りの木の棒を使って線を引き、懐中電灯同士を繋いで、本当にスクエ

アを形成する――いわゆる結界という奴だ。相当に簡易式だけれど、それで構わないと、

忍野も言っていたので、大丈夫だろう。結界はとりあえずは区切られていることだけが重
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153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:33:26.12 ID:ebFiQ8E3o
 まあ、この意匠には、意味があるんだけれど。

 蛇祓いの経過を見るために、長袖長ズボンのままではまずいということで、術式の最中

には肌の鱗跡が見えるようにしておくこと、との忍野のお達しだったのだが、さすがに屋
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154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:34:13.58 ID:ebFiQ8E3o
 神社で着替えたわけではなく、小学生みたいに、家から、長袖長ズボンの下に着てきた

のだった。スクール水着では、足の鱗痕は見えても、体感部分はほとんど隠れてしまうか

ら、被害の具合は分かり辛いが、ただ――気の持ちようなのか、鱗の痕が、首の辺りにま
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155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:34:52.54 ID:ebFiQ8E3o
「わかった……頑張る」

「うん」

「いー兄ちゃん……ちゃんと見ててね」
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:36:01.19 ID:ebFiQ8E3o
 両手をぎゅっと――胸の前で握り締めている。

 儀式は、既に、始まっていた。

 撫子ちゃんに見ているように言われたのに、何をやっているんだろう、僕は。今までの
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157:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:38:29.43 ID:ebFiQ8E3o
「滞りなく――進みそうだな」

「ああ、だがしかし、まだまだ油断はできない」

「だからと言って、そんなに血走った目で見なくてもいいんじゃないか?阿良々木先輩」
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158:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:44:10.06 ID:ebFiQ8E3o
「くっ……」

 撫子ちゃんの身体から――鱗の痕は消えている。
 ・ ・ ・ ・ ・
 半分くらい、消えている。
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159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:44:36.53 ID:ebFiQ8E3o
 それぞれの脚の爪先から。一匹ずつ――蛇切縄は巻き憑いていたのだ。

 撫子ちゃんの身体を締め上げるように。

 二匹。
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:45:52.41 ID:ebFiQ8E3o
 いまや痕というのもおこがましいほど、食い込んでいる。骨を砕き――そのまま細い肉

体を千切られてしまいそうなほど、食い込んでいる。

 ぶつ切りにされてしまいそうなほどに――食い込んでいる。
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