130:1
2011/12/24(土) 23:31:07.93 ID:MsIdTHw00
「だが悪りーな。そいつは出来ねー相談だ」
「っ!」
だが、続けられたトレインの言葉は投降では無く、あくまで敵対の言葉。
ここまでやってなお、諦めるどころか余裕を湛えたままのトレインの様子に、黒子の表情が一瞬で引き攣る。
「後悔しても……知りませんわよ!」
黒子が次の鉄矢をその手に収めると同時に、トレインが黒子目掛けて一直線に駆け出す。
アスリートも真っ青になるほどのその脚力。
それを、封じる。
トレインの移動速度を考慮に入れ、その右足太腿へ目掛けて黒子は鉄矢を転移させた。
だが、その鉄矢は何も貫く事は無く、虚空に出現し一瞬後、透明感のある音と共に地に落ちた。
「なっ……!」
刹那のタイミングで、進行方向をずらし鉄矢を回避したトレインの動きに黒子が目を見張る。
二本、三本。
続けて放った鉄矢もまた、トレインの身体に干渉する事叶わず、何本もの矢が地を転がった。
167Res/100.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。