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2011/12/24(土) 23:41:18.28 ID:MsIdTHw00
「……あなたこそ、わたくしの能力を低く見過ぎですの」
言って、黒子の身体が消える。
トレインが身構えるが、黒子は姿を見せない。
トレインが疑念を抱いた瞬間。
「うおっ!?」
眼前に現れたのは、黒子では無く一本の樹木。
トレインはそれをギリギリで回避、しかし次の刹那には街灯が彼目掛けて突っ込んで来た。
「そーいう事かいっ」
次々と現れる物体を避けながら、トレインは公園の通路を駆け抜ける。
確かに、トレインは少々黒子の事を甘く見ていた。
自身が気配を探れないほど離れた場所から、こうも正確に攻撃を行えるなど予想だにしなかったのだ。
これならば、反撃の機会を与えず一方的に攻撃出来る。
「おっと」
頭上に現れたベンチの襲撃を難なくかわす。
それでも、トレインの表情に焦りは無い。
右に左に、狙いを逸らす様に不規則に動きながら、彼は驚異的な脚力で走り続けていた。
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