7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/10/17(月) 02:34:36.34 ID:J9oPpOew0
「おうよ。助けてやっからメシ奢ってくれ」
「え? そ、それはまぁ……いいですけど」
さらりと言ってのけるトレインに多少面食らいながら、少女は人懐っこそうに笑う目の前の男と、その後ろで無視され我慢の限界に達している男達とを見比べた。
細身の体に、十代にも見える顔。
とてもじゃないが後ろの二人組をどうこう出来るとは思えない風貌に、少女は一抹の不安を覚える。
「……大丈夫なんですか?」
思わず口をついて出た少女の言葉に、トレインは不敵に笑って見せた。
「トーゼンだろ」
冷たい声音に、スキンヘッドの男が身構える。
瞬間的に張り詰めた空気の中、トレインはゆっくりと少女の肩を左腕で抱き寄せ、右腕で脚を抱き抱えた。
トレインを除く全員が呆気に取られる中、彼は笑顔で一言
「じゃなっ」
そう言い残して、身を翻して駆け出した。
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