83:1[sage]
2011/10/29(土) 00:03:55.86 ID:jBTI75i60
「常盤台の……超電磁砲」
震える声で、介旅は絞り出した。
「知ってて貰えて光栄だわ」
特に嬉しくも無さそうな声で美琴は言い捨てる。
「……ははっ」
その姿を介旅はしばし呆然と見つめ、不意に自虐的な笑いを浮かべた。
異様な雰囲気に美琴は疑問符を浮かべながら、警戒心を強める。
が、介旅は美琴のそんな様子に構わず顔を上げ、歪んだ目つきでその姿を睨み付けた。
「さぞかし気持ちいいんだろ、そうやって人を見下すのは」
「何?」
理解の出来ない介旅の言葉に、美琴は顔をしかめた。
「力のある奴はみんなそうだ。弱い人間を踏みにじって、食い物にする。それが当り前だと思って、何とも思わないんだろっ」
美琴はようやく理解する。眼前の少年の言葉の意味と、そこに込められた歪な感情。
それが、醜悪で薄汚い嫉妬心だと気付いた瞬間、美琴の表情は一変した。
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